10回のセッションで行うこと

 ロルフィングにおいて、10回のセッションを通して、時間をかけて行っていくのには意味があります。
 “ do not create balance, do create space ”
 ロルフィングで身体のバランスをと述べましたが、正確にはロルフィングによって、身体のバランスをとりやすいようにスペースを作っていくのがロルファーの仕事です。
 いくら素晴らしいボディーワーカーが素晴らしいテクニックを使って身体のバランスをとることができる腕を持っていたとしても、受ける側のクライアントにそれを受け容れるだけの余裕がなければ、バランスをとることが可能とは成りえません。
 繰り返しますが、ロルファーの仕事は、クライアントの身体がバランスを取り戻すためのスペースを作ってあげることと、バランスを取り戻すにはどのようなやり方をすればよいのかを教えてあげることです。

Session 1呼吸に関する制限を取り除いて、楽に呼吸ができるように働きかけていく。
→ 身体の表層の組織を楽にしていく。
Session 2重力の中で足と地面との関係を築いていく。
→ 左右の足の身体に対する機能的なサポートを確立する。
Session 3身体の内側と外側の広がりを呼び起こす。
→ 身体の両側のラインを確立していく。
Session 4脚から骨盤にかけての繋がりの中で、それぞれが自由に動けるようにする。
→ 身体の内側のラインを伸ばし、骨盤底をバランスよく広げていく。
Session 5 身体の前側のラインを通して、身体の繋がり・サポートなどについてみる。
→ 大腰筋の機能的なバランス(腹直筋との関係)、脚との繋がりをみる。
Session 6身体の後側のライン(仙骨から背骨にかけて)を確立していく。
→ 身体の後側の部分においても、呼吸が波のように伝わっているかをみる。
Session 7身体の部分に対するアプローチの完成と上下2方向への統合の始まり。
→ 首から頭・胸にかけての繋がりをみる。
→ 背骨の上にある顔(頭)の筋肉を自由にする。
Session 8

Session 9
身体の中に動けるスペースを作り、背骨の前側からの繋がりで統合していく。
  1. 上・下半身において、一方に対して変化を適合させ、サポートできるようにする。
  2. もう片方の半身に対して、同じことを行う。
→ 肩と骨盤を自由にする。
Session 10身体における機能的な水平化の確立。
→ これまで行ったセッションに対して、身体が順応し表現できるようにする。